25000コメ記念
「チルノとモンバン」
著:muun
あたいチルノ。
最近みんなで野球っていう遊びをしてるんだよ。
あたいはタートルズの秘密兵器として大活躍の予定なのさ!
「初めから本気を出すと後が無いから、チームがピンチになったときの切り札が必要なの。」
ってアリスが言うから、仕方なくあたいは二軍で力を温存してるのさ。
さいきょーのあたいにしか出来ない大役ね!
あたいは今紅ナントカ球場に居るんだけど、
今日は試合も無いし、練習も朝だけだったから他のヤツはほとんど帰っちゃった。
あたいは大ちゃん達と一緒に、今からスペシャル特訓するところよ。
あたいってば、天才なのに努力もするなんてホントさいきょーね!
大ちゃん「チルノちゃーん!どうしたの?」
リグル「サッカーしようって言ったのチルノちゃんでしょ?はやく始めようよ!」
みすちー「正確にはPK合戦だけどね~♪」
ルーミア「そーなのかー」
あっ、いまチーム分けしてたんだった。
チルノ「よし!それじゃあ、じゃんけんでチームわけね!」
試合は良い感じに盛り上がって、ここで決めればあたいのチームの勝ちよ!
チルノ「これであたいのかちね!」
リグル「止める!」
チルノ「ひっさつ!『バスターエンドラン』!」
ドォォォォン!!!!
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「きゃあ!」
あたいのシュートは野球用のネットのはるか上を超えていって、
向こうにいた誰かに当ったみたい。
リグル「どこに蹴ってるんだよぉ・・・」
みすちー「見事なホームランね~♪」
チルノ「あたいとってくるー!」
そこでは、紅い家のモンバンがバッティング練習してた。
名前は・・・え~と・・・・・・・とにかくモンバンよ!
モンバンっていうのはお仕事だって大ちゃんが言ってた。
でもあたいは、紅い家の前で昼寝してるのしか見たことが無い。
きっと夜にする仕事に違いないわね。
吸血鬼も夜に起きてるっていうし。
モンバンがどんな仕事か気になるけど、あたい夜は寝てるから見られない。
夜にウロウロしてると、怖いお化けに食べられちゃうってレティも言ってたし。
夜遅くまで屋台してるみすちーは、よく食べられそうになったらしい。
こ・・・怖くないよ?あたいさいきょーだもん!
チルノ「ボールこなかった?」
モンバン「ハイこれ。君達もうちょっと向こうで遊んでくれるかな?」
チルノ「うん!わかった!」
モンバンは野球の試合が終ってみんなが帰った後や、
誰もいない朝から練習してるのを何回か見た。
モンバンは何でこんなに頑張ってるんだろ?
チルノ「ねぇ!」
モンバン「ん、どうしたの?」
チルノ「なんでおやすみなのに、れんしゅうしてるの?」
モンバン「ん~・・・、私はお嬢様みたいなパワーや、咲夜さんみたいな器用さが無いから、
少しでも多く練習して上手くなりたいんですよ。いつかは皆に、『中国』だとか、
『ほんみりん』だとか言わせないくらいの活躍がしたいんですよ。」
圧倒的な存在感とカリスマを持つあたいには理解できない話だった。
でもモンバンがすごく頑張ってるのは認めてやってもいいと思う。
チルノ「あんたならだいじょうぶよ!あたいにはかてないだろうけど、
だいちゃんのつぎくらいには つよくなれるって!
さいきょーのあたいがいうんだからまちがいないわ!」
モンバン「ははは・・・それは心強いですねw」
チルノ「んじゃがんばれよ!」
そう言ってあたいは大ちゃん達のところに戻った。
チルノ「モンバンのれんしゅうのじゃましちゃいけないから、むこうでつづきしよ!」
大ちゃん「そうね、じゃあネット移動させましょう。」
ルーミア「そーなのかー。」
みすちー「勝負はこれからよ~♪」
あたいもモンバンに負けてられない。
密かに思いついた必殺シュートで今度こそ決める!
チルノ「つぎはあたいのひっさつわざ『まんるいホムーラン』でいっきに4てんよ!」
リグル「一気に4点も入らないよ!」
~END~